GLASS

ガラスについて

ガラス素材について

ABOUT GLASS

ガラスの種類

  • ・科学成分、使用方法、製造方法などによって分類することができる
  • ・主な種類は3種「ソーダライムガラス(ソーダガラス)」「硼珪酸ガラス(耐熱ガラス)」「クリスタルガラス」
  • ・3種で全てのガラスの90%以上をカバー
  • ・ガラスの組成→基本的には珪砂、ソーダ灰、石灰石から成り立つ
珪酸 …………………
ガラスの主な成分(原料:珪砂、珪石)
酸化ナトリウム ……
珪砂、珪石を溶けやすくする(原料:ソーダ灰)
酸化カルシウム ……
固まりやすくし、耐久性をもたせる(原料:石灰石)
炭酸カリウム ………
ソーダ灰と同じ作用
酸化鉛 ………………
ガラスの屈折率を大きくし透明感を高める
硼酸 …………………
耐熱性を高める(膨張率を下げる)
種類 主な原料 特徴
ソーダライム
ガラス
(ソーダガラス)
珪酸、ソーダ灰、石灰 硬くて軽い。弾くとやや鈍い音がする。
なめらかな表面を持つため長時間の使用に耐える優秀な食器を作ることができる。家庭用食器の主流となっているガラス。
硼珪酸ガラス(耐熱ガラス) 珪酸、硼珪、ソーダ灰 硬くて軽い。原料に耐熱性を与える硼珪酸(ホウケイ酸)を加え熱に強くしたもの。
さらに直火用、オーブン用、電子レンジ用、熱湯用に分けられる。
クリスタル
ガラス
珪酸、炭酸カリウム、
酸化カリウム
軟らかく屈折率が高い。済んだ音色が特徴。ガラスの中でも高級な部類。
高い透明度を有し、光沢のある美しい輝きがある。

強化ガラス

ガラスに加工を施し、圧縮応力を利用した強化層を作ったガラス。

種類 特徴
全面物理
強化ガラス
成型後、熱いうちにガラス全体に冷気を吹き付けることで、表面に圧縮応力が形成され強化される
口部強化
ガラス
成型後、熱いうちに口部に冷気を吹き付けることで、表面に圧縮応力が形成され強化される
必要な部分(口元)のみ強化する

注意点メーカーでの強化ガラスを600度で加熱加工をすると強化の機能が失われる

ガラスへの加工方法

PROCESSING METHOD

本体への着色(ラスター加工)

  • ・吹付による塗装
  • ・グラスの表面に色つけした後600度で焼成し定着させる
  • ・ラスター加工=色のついた薄い透明金属膜のコーティング
色数 10色
発色
耐久性
耐光性

本体への着色(樹脂加工)

  • ・吹付による塗装
  • ・グラスの表面に色つけした後160度で熱乾燥し定着させる
  • ・半透明、不透明、マット系などさまざまな種類がある
色数 300色
発色
耐久性
耐光性

ラスター加工と樹脂加工の
ちがいと特徴一覧

種類 色数 発色 耐久性 耐光性 特徴
ラスター加工 10色 通常の食器と同じように永くデザインを楽しんでいただける
樹脂加工 300色 発色重視の加工。食器よりグッズ雑貨向け

ガラスへの
印刷加工方法(種類)

印刷の種類 特徴
焼成転写印刷 焼成転写印刷 転写シール加工。専用の紙にデザインを写し、カバーコートをかけたもの。
転写シートを水で剥がし貼りつけ、600度で焼成する。
上絵付の中で最も一般的であり、色数が豊富。
乾燥インク
転写印刷
転写印刷 転写シール加工。専用の紙にデザインを写し、カバーコートをかけたもの。
転写シートを水で剥がし貼りつけ、160度で熱乾燥させる。
サンドブラスト
加工
焼成転写印刷 細かいサンドをガラスに吹きつけて表面を削る加工方法。
デザイン面が凹んだ感じになる。曇りガラスのような効果が出せる。
サテン印刷 サテン印刷 転写シール加工。焼成転写印刷のひとつ。
艶消し無色透明インクでサンドブラスト風にすることができる。
フロスト加工 フロスト加工 ガラスの表面にフッ酸による処理を施して、擦りガラスのような乳白色(半透明)のガラスにする。手触りや見た目に高級感が出る。
クリンカー加工 クリンカー加工 印刷の上にガラスの粉をふりかけて焼成する加工方法。
独特の盛り上がった効果が得られる。
切子 切子 職人の手作りで1点1点仕上げていく。模様や対応できるガラスに制限はある。
日本の伝統的な高級感が得られる。

印刷加工(焼成転写印刷)

  • ・最も一般的な加工方法
  • ・透明グラス、ラスター加工グラスに対応
  • ・生産地でしかできない本格加工
  • ・600度で焼き付け定着させる
  • ・耐久性、耐光性に優れており食器として永くデザインを楽しんで頂ける
色数 1500色
発色 (薄く明るい色○ 濃く暗い色◎ 濃く明るい色○ ゴールド・シルバー◎)
耐久性
耐光性
印刷範囲 片面◎ 全面◎ 外底◎ 内部×

印刷加工(乾燥インク転写印刷)

  • ・160度で熱乾燥させる
  • ・発色が良く、見た目を重視した加工
  • ・グッズや雑貨向け
  • ・本体着色を樹脂加工した場合はこちらのみ対応可能
  • ・透明グラス、ラスター加工グラスにも対応
色数 400色
発色 (薄く明るい色◎ 濃く暗い色◎ 濃く明るい色◎ ゴールド・シルバー×)
耐久性
耐光性
印刷範囲 片面◎ 全面△ 外底△ 内部×

印刷加工(メタモ印刷)

  • ・温度によってインクの色を変化させる印刷方法
  • ・160度で熱乾燥させる
  • ・本焼成した釉薬の上に陶磁器専用の加工をする
  • ・ダイレクトタイプ、転写シールタイプの2種
  • ・やりたいこと&こだわりたいこと(形状、数量、色数、デザイン等)によってできる方法や金額が大きく変わるため、まずはお問い合わせください
  • ・メタモバリエーション
    <温感> 有色→無色 無色→有色 有色→有色
    <冷感> 白色→有色
ダイレクトタイプ 転写シートタイプ
耐久性
耐光性
印刷範囲 片面◎ 全面○ 外底× 内部×
印刷方法 対応形状 下絵との相性 特徴
ダイレクト
タイプ
ストレート型のみ ずれが生じる場合がある 下絵とメタモ部分を別々に印刷する。
下絵の転写シートを水で剥がし手作業で貼りつけ、次にメタモ部分をダイレクトで印刷後、熱乾燥させる。
転写シール
タイプ
全ての形状に対応可 一体型になっている 下絵とメタモ部分を転写シール化したもの。
転写シートを水で剥がし貼りつけ、その後熱乾燥させる。

印刷加工(サテン印刷)

  • ・焼成転写印刷のひとつ
  • ・サンドブラスト風の印刷ができる
  • ・艶消し、無色透明の1色のみ
  • ・最も一般的な加工方法
  • ・透明グラス、ラスター加工グラスに対応
  • ・生産地でしかできない本格加工
  • ・600度で焼き付け定着させる
  • ・耐久性、耐光性に優れており食器として永くデザインを楽しんで頂ける

印刷加工(サンドブラスト加工)

  • ・ガラスにマスキングし、サンドをガラスに吹付け表面を削る加工
  • ・表面は凸凹し、デザイン部分は凹み部分になる
  • ・削った部分は曇りガラスのようになる
  • ・耐久性、耐光性に優れており食器として永くデザインを楽しんで頂ける

印刷加工(クリンカー加工)

  • ・印刷の上にガラスの粉をふりかけて焼成する加工
  • ・独特の盛り上がった効果が得られる
  • ・表面はザラザラとした手触り
  • ・600度で焼き付け定着させる

さらにアレンジを!プラスαの加工方法

  1. フロスト加工

  2. フチ加工

  • ・全て職人の手作業
  • ・生産地でしかできない加工
  • ・耐久性、耐光性に優れており食器として永く
    デザインを楽しんで頂ける
加工方法 色の種類 特徴
フロスト加工
抜きフロスト加工
半透明の乳白色 ガラス表面にフッ酸により処理を施して、擦りガラスのような乳白色(半透明)のガラスにする。
手触りや見た目に高級感が出る。
フチ加工 ゴールド・シルバー 職人がひとつひとう手作業で仕上げる。
グラスの口元やプレートのフチにラインを入れる加工。
ガラス製品はゴールド・シルバーのみ可能。

ガラスへの使用上の注意

PRECAUTIONS FOR USE

さらにアレンジを!プラスαの加工方法

使いはじめは洗浄をしてください

洗浄時の注意

  • ・ガラス食器はやわらかいスポンジを使い、中性洗剤で洗ってください。
  • ・ガラスを傷つけるおそれのある、研磨剤入りのスポンジ、金属たわし、クレンザーなどを使用しますと、破損の原因になります。

手洗いの際の注意

  • ・グラスの内面を洗う際は充分ご注意ください。
  • ・内側から力を入れてひねり洗いしますと、破損し怪我をすることがあります。

ガラスの傷の注意

  • ・ガラス同士、あるいは硬いものとぶつからないように扱ってください。

積み重ね注意

  • ・スタック専用のガラス以外は積み重ねないでください。

電子レンジ・オーブン・ホットプレート・直火での使用禁止

  • ・「電子レンジ用」と表示されている耐熱器以外は使用しないでください。

フォーク・スプーンなどの投入及び保管禁止

  • ・フォーク・スプーンなどをグラスに入れないでください。
  • ・グラスをフォーク・スプーンなどの保管に使用しないでください。

耐熱ガラスについて

  • 熱湯用 耐熱温度差120度
  • 〔使用区分:熱湯使用によって用いられる器物であって加熱器具として用いられないもの〕
  • ・調理の際は外側の水滴を拭い、途中で差し水する時は冷水を避けてください
  • ・ガラス部分が熱くなっている時は塗れた布で触れたり、濡れた所に置かないでください
  • ・直火には使用しないでください
  • ・使用区分以外には使用しないでください
  • 電子レンジ用 耐熱温度差120度
  • 〔使用区分:加熱調理器具等に用いられるものであって電磁波よって加熱する用途に用いられるもの〕
  • ・調理の際は外側の水滴を拭い、途中で差し水する時は冷水を避けてください
  • ・ガラス部分が熱くなっている時は塗れた布で触れたり、濡れた所に置かないでください
  • ・空焚きしないでください
  • ・直火には使用しないでください
  • ・使用区分以外には使用しないでください

家庭用食器洗い乾燥機について

取り扱い説明書をよくご覧ください

  • ・メーカーや機種により、取り扱い方法が異なりますので、機具の取り扱い説明書をよくご覧頂き、不明な点はメーカーの相談窓口にお問合わせください。

温度変化(特に急冷)が緩やかな給湯器との接続をお勧めします

  • ・給湯器と水道水の接続が選べる機種をお使いの場合は、一般的に温度変化が緩やかな給湯器との接続をお勧めします。
  • ・すすぎの際、水道水を利用する場合は、温められたグラスがすすぎ水で急冷されるため、お勧めしません。

よくすすいでください

  • ・洗剤のアルカリ成分がすすぎきれずガラスをくもらせる原因になるため、洗浄液が残らないよう充分にすすいでください。
  • ・すすぎが不十分な場合は、ガラスを取り出した後充分な流量の温水を使用し手洗いで最終すすぎすることをおすすめします。

グラスは冷ましてからお使いください

  • ・洗浄したすぐ後のグラスが熱い状態でのご使用はお避けください。
  • ・温められたグラスと氷などにより、急激な温度変化(特に急冷)がおこり、割れることがあります。

金銀加工・ラスター加工・樹脂加工のグラスはご使用できません

  • ・加工部分が剥げたり、薄くなったりする場合があります。

灰皿の使用上の注意

定期的に洗浄してください

  • ・ガラス製の灰皿を長期期間洗わないと、汚れが落ちにくくなります。

灰皿内の火を確実に消してください

  • ・吸殻の火は確実に消してください。
  • ・吸殻をいっぱいに溜めないでください。
  • ・灰皿の中でモノを燃やさないでください、熱により破損する恐れがあります。
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